▽ UTF-8ブラウザ別対応状況 ※このホームページはUTF-8で記述されています。

数値文字参照による機種依存文字対応状況



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Windowsを使って入力した機種依存文字(「①」「㈱」、「髙」など)やハングル文字(「안녕하십니까? 」など)をホームページ内で表記するに当たって、UTF-8で記述する場合のブラウザ別対応状況はこれまでに見たとおりですが、実は、Shift_JISやEUC-JPの文書内でも、これらの文字をMac上で表示させる裏技?があります。「数値文字参照」と呼ばれる方法です。これは、「髙」(はしご高)を表すのに、「髙 = 髙」のように表記するやり方です。「髙」には「39641」という固有の番号があります。この特定の文字のこの数値を求める方法については、こちらにまとめました。

この方法は、Shift_JISやEUC-JPの文書でも、機種依存文字(Shift_JISで拡張文字・特殊文字と言われるような文字。)や、さらにはハングル文字や中国語も文字化けすることなくGoogleの検索サマリーに表示させることが可能すが、ブラウザによる対応状況は100%とは言えません。基本的にはUTF-8での機種依存文字やハングル文字への対応状況と一致しますが、UTF-8への対応以上に、シビアな面があります。

Windows上でShift_JISで記述した、こちらのページをサンプルページとして調べました。Netscape4.Xでは、Windows・Macとも半角カタカナの数値文字参照表記はサポートしていますが、機種依存文字やハングル文字の数値文字参照表記はサポートしていないことが分かります。

、UTF-8への対応とほぼ一致しました。UTF-8に対応し切れていないブラウザでは、数値文字参照にしても同じ結果になるようです。

機種依存文字だけでなく、半角カタカナや、多言語への対応を見るためハングル文字への対応を調べてみました。NEC特殊文字とは、「①」「Ⅱ」「㈱」などの文字です。拡張文字とは「髙」(はしご高)、「德」(「徳」の異字体)などのことです。

▼ 数値文字参照・ブラウザ別対応表(Windowsで作成したShift_JISのページで)
OSブラウザ名NEC特殊
文字
拡張文字半角
カタカナ
ハングル
WindowsXPInternet Explorer6.0
Opera7.23
Netscape 7.0
Netscape 4.75×××

OSブラウザ名NEC特殊
文字
拡張文字半角
カタカナ
ハングル
WindowsMEInternet Explorer5.5
Opera7.23
Netscape 6.01
Netscape 4.6×××

OSブラウザ名NEC特殊
文字
拡張文字半角
カタカナ
ハングル
Windows98Internet Explorer5.01※1
Opera7.23
Netscape 6.01
Netscape 4.6×××

※1 記憶が定かでないのですが、IE5.01の場合、韓国語のフォントを最初にインストールしなければならなかったような気もします。Mircosoftのサイトからダウンロードが可能です。手順は、Yahoo! Japanのまとめたページが参考になると思います。

OSブラウザ名NEC特殊
文字
拡張文字半角
カタカナ
ハングル
MacOS10.4.1
(Tiger)
Internet Explorer5.2.3※2※7
Safari2.0
Opera8.0.1
Opera7.5.3
Netscape7.1×※3※3
Netscape7.02
Firefox1.0.4×※3※3
Mozilla1.7.8×※3※3
Camino0.8.4×※3※3
シイラ1.0
OmniWeb5.1

OSブラウザ名NEC特殊
文字
拡張文字半角
カタカナ
ハングル
MacOS10.3.9
(Panther)
Internet Explorer5.2.3※2※7
Safari1.3
Opera8.0.1
Opera6.0.3
Netscape7.1×※3※3
Netscape7.02
Firefox1.0.4×※3※3
Camino0.8×※3※3
シイラ0.9.3

OSブラウザ名NEC特殊
文字
拡張文字半角
カタカナ
ハングル
MacOS10.2.8
(Jaguar)
Internet Explorer5.2.3※2※7
Internet Explorer5.2.3
Safari1.0.3
Opera8.0.1
Opera7.5.3
Netscape7.1×※3※3
Netscape7.02
Firefox1.0.4×※3※3

※2 UTF-8で作成した場合と同じく、360文字の拡張漢字のうち261文字だけが表示されます。残りの99文字は正しく表示されません。詳しくはブラウザ編をご参照ください。

※3 明示的に、Osakaフォントを指定してあげると文字化けしませんでした。Osakaフォントを明示的に指定したサンプルをご参照ください。

※7 UTF-8で作成する場合、ハングル文字の途中で改行が入ると文字化けする現象がありましたが、Shift_JIS+数値文字参照では、この現象は発生しませんでした。詳細は、UTF-8のホームページで「안녕하세요?」のようなハングルが行の折り返しに来ると、Mac版IEでは正しく処理できないをご参照ください。

OSブラウザ名NEC特殊
文字
拡張文字半角
カタカナ
ハングル
MacOS9.2.2Internet Explorer5.17×※6※4
Internet Explorer5.0×※6※4
Internet Explorer4.5×※6※4
Netscape7.02※4
Netscape 6.1×※5※4
Netscape 4.7×××

※4 Classic環境の場合は、標準ではハングルの表示はできませんでした。「Mac OS 9 Install CD」を使ってハングルのフォントをインストールする必要があります。手順をこちらにまとめした。

※5 UTF-8で作成した場合と同じく、韓国語と中国語のフォントをカスタムインストールすることで正しく表示される漢字が増えます。しかし、それでも全部ではなく、360文字の拡張漢字のうち256文字だけが表示されます。残りの104文字は正しく表示されません。詳しくはブラウザ編をご参照ください。

このように、数値文字参照による表示の対応状況はUTF-8の対応状況とほぼ一緒でした。ただし、Netscape4.Xは、Windows版でもMac版でも対応状況がいまいちでした。Windows版ネットスケープ4.7の場合、機種依存文字の表示へはUTF-8でしっかりと対応(Windowsですから当然といえば当然ですが・・・)しているのに、この結果です。

※6 UTF-8で作成した場合と同じく、韓国語と中国語のフォントをカスタムインストールすることで正しく表示される漢字が増えます。しかし、それでも全部ではなく、PantherにおけるIE5.2.3と同じく、360文字の拡張漢字のうち261文字だけが表示されます。残りの99文字は正しく表示されません。詳しくはブラウザ編をご参照ください。

結論  機種依存文字を表示したい場合は、できれば、数値文字参照を使わずに、UTF-8を使った方が良いと言えます。ホームページ作成ソフトがUTF-8に対応していない場合も少なくないでしょうが、その場合はShift_JISでいったん作成後、メタタグをUTF-8に書き直すのを忘れずに行って、テキストエディターの秀丸(シェアウェア)やTeraPad(フリーソフト)などで保存しなおしたり、FTPソフトのNextFTP(シェアウェア)で変換するといいかもしれません。

ただし、どうしてもShift_JISのページでどうしても(いわゆる)機種依存文字を利用したい場合は、やはり数値文字参照を用いたほうが良いでしょう。というのは、Netscape4.Xのユーザーは私のサイトのアクセス統計によれば約0.5%未満ですが、Macユーザーは約4.5%にもなります。より多くの人に対応するためには、Shift_JISで機種依存文字を使うならば、Netscape4.Xユーザーの人には文字化けを我慢していただくほうが、得策と言えるでしょう。




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